2022年12月27日
腸内環境が正常であることが健康においての一丁目一番地
栄養素吸収の源
★小腸:栄養分配 ★大腸:腸内細菌活動
食を生きる力に変える源、だから最も重要!
<なぜ腸内環境が健康維持・向上にとって重要なのか?>
小腸を中心に行う栄養分配、大腸に存在する腸内細菌の働きがあって
初めて食が生きる力になる。
<食べ物が栄養に変わる流れ>
食物を口から食べると食道を通り、胃に流れます。
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胃で胃液による食物の分解が行われ、十二指腸で消化液と混ぜ合わされ、小腸へ行き栄養素として吸収されます。
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小腸から血管とリンパ管を通って全身の様々な器官・臓器に分配、利用・貯蔵されます。
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そして小腸で吸収されなかった水分とミネラルが大腸で吸収。
食物繊維群は大腸で腸内細菌により発酵・分解され、短鎖脂肪酸(酪酸・酢酸・プロピオン酸)等、良い物質を産生し、酪酸は腸管上皮細胞を強くします。
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最後まで残ったものが便として体外に排出されます。
レジスタントスターチ(レジスタ)始め、食物繊維群は胃・小腸で消化吸収されず大腸まで届き、腸内細菌により様々な良い物質を産み小腸・大腸(腸管上皮増殖)、各器官に存在するミトコンドリア活性を始めカラダを元気に強くします。
腸内環境を整えることで、
食を生きる力に変える小腸を強くし、小腸を中心に行う栄養分配が正常に機能する。
また食を生きる力に変える大腸を強くし、大腸に存在する腸内細菌が正常に機能する。
これこそが健康においての一丁目一番地になります。
※原理原則として、食品(健康食品・サプリメント含む)は、口から入って胃腸で栄養素に分解吸収されます。
<腸管上皮細胞について>
レジスタントスターチが一番多く生み出す短鎖脂肪酸の酪酸は、腸管上皮細胞を強くします。
腸管上皮細胞は、栄養や水分の吸収という機能とともに多くの腸内細菌から腸管の組織を守り、腸内細菌に対する過剰な免疫応答を回避するための粘膜バリアを構築、また腸内細菌と粘膜固有層に存在する免疫担当細胞とのあいだに存在し、病原細菌を含む腸内細菌からの刺激、あるいはそれらに由来する抗原を免疫担当細胞に伝達することにより腸管免疫系を制御し、腸管における恒常性の維持に大きく貢献します。
消化管の粘膜は、粘膜固有層と粘膜下組織の間に、粘膜筋板という層があり、粘膜固有層は、粘膜特有の層で毛細血管やリンパ管を含み、粘膜下組織には、大きな血管やリンパ管、神経叢が分布、粘膜筋板は、食道は1層、小腸、大腸は2層あり、粘膜の細かな運動や腸絨毛の伸縮運動に関与します。
※粘膜とは、上皮細胞に覆われた外胚葉由来の上皮層であり、消化器や呼吸器、泌尿器、生殖器など管状あるいは袋状の器官の内側の表面にある膜を言い、 吸収と分泌に関わります。