温故知新ラボ™
オナカだけをずっと真面目に考える「ONAKA研究カンパニー」腸内環境株式会社の研究所であり、ブランド名です。
続くことを考えた腸内環境を整えるための「食・運動・姿勢」商品の開発、販売を温故知新ラボにて行っています。複合炭水化物 低GI値 雑穀米「温故知新ラボ米」、レジスタントスターチサプリメント「レジスタ」、SOD産生サポート飲料「クロックティー」、足趾把持力(足指握力)強化サポート商品「ワシーガトウズ」、弓状線(腹横筋)強化フィットネスギア/下腹ぽっこり対策製品「ワシーガスタイル」、オナカサンダル(お通じサンダル)の「ワシーガアーチ」等。
腸内環境を整えるためには、食物繊維群(レジスタントスターチ、水溶性・不溶性食物繊維、オリゴ糖)、ファイトケミカル(ポリフェノールなど)を意識して摂取し、正しい姿勢で適度な運動を行うことが大切です。

トピックス

アディポネクチンとその健康効果に対する食物繊維群の役割について

2024年11月14日

アディポネクチンとその健康効果

 

 

<アディポネクチンとその健康効果>

 

アディポネクチンは、脂肪細胞から分泌されるホルモンであり、インスリン感受性を高め、炎症を抑える効果があるとされています。

東京大学の研究によれば、アディポネクチンは一部のがん細胞にも効果があり、ラットに胃がん細胞を移植した実験では、アディポネクチンの投与によってがん細胞が約1/10に縮小しました。

またアディポネクチンの低い人は乳がんや大腸がんのリスクが2~3倍高いとする報告もあり、アディポネクチンはがん予防に役立つ可能性が示唆されています。

さらに慶応大学の調査によれば、100歳以上の女性は若い女性に比べて血中アディポネクチンの量が約2倍も多いことがわかりました。これによりアディポネクチンが長寿や健康に寄与する重要な要素であることが考えられます。

 

 

<アディポネクチンを増やすための食事と腸内環境改善>

 

アディポネクチンの分泌を促進するには、特定の食品や栄養素が効果的であることがわかっています。以下の栄養素が推奨されています

食物繊維群:大麦、ゴボウ、らっきょうなど(1日20〜30g以上の摂取が推奨)

マグネシウム:海苔や昆布などの海藻類

EPA:青魚(サバ、アジなど)

オスモチン:キウイ、リンゴ、トマト、ピーマンなどの果物や野菜

 

また食物繊維を豊富に含む食品は腸内環境を改善し、アディポネクチンの分泌を促進する可能性があります。

特にレジスタントスターチは、腸内で分解されにくく、元々、生まれた時から持っているご自分の腸内細菌の餌として機能するため、腸内環境の改善に役立ちます。

レジスタントスターチは、消化されにくいデンプンでありながら、腸内の善玉菌を増やし、短鎖脂肪酸(酪酸>酢酸>プロピオン酸)を産生して腸内フローラのバランスを整える効果が期待できます。

 

 

<腸内環境の改善とアディポネクチンの分泌の関係>

 

特に食物繊維群は、腸内環境を整え、健康維持に大きく貢献します。

腸内環境が良好になることでアディポネクチンの分泌が促進され、結果的に糖尿病や高血圧などの生活習慣病予防に効果が期待されます。

 

 

アディポネクチンとその健康効果

 

 

<継続的な摂取の重要性>

 

アディポネクチンの分泌は一日二日で変わるものではなく、食事や生活習慣を長期的に続けることで増加が見込まれます。

食物繊維群、マグネシウム、EPA、オスモチンなどを摂取

特に食物繊維群(レジスタントスターチ、水溶性・不溶性食物繊維、オリゴ糖など)を含む食材を日々の食事に多めに取り入れ、普段から青魚や野菜、果物などバランスよく摂取することが健康維持に繋がります。

腸内環境が改善されることで、アディポネクチンの分泌量も増え、糖尿病や高血圧などの生活習慣病の予防だけでなく、がん予防効果も期待できます。

 

尚、弊社が8年前から開発販売しておりますレジスタントスターチ(トウモロコシ原料、湿熱処理済食品)を取り入れることで、腸内環境改善の効果がより高まり、アディポネクチン分泌をサポートできるという点は、最新の健康管理として多くの人に推奨できる方法です。

 

 


 

 

アディポネクチンとその健康効果

 

<エビデンス一部ご紹介>

 

  1. アディポネクチンと生活習慣病

アディポネクチンは、インスリン感受性を高めることから、メタボリックシンドロームや糖尿病の予防に寄与することが報告されています。

参考文献: Lara-Castro, C., & Garvey, W. T. (2004). Adiponectin: molecular links between obesity and atheroslcerosis. Current Atherosclerosis Reports, 6(2), 132-138.

アディポネクチンが動脈硬化や炎症の抑制にも関与していることが述べられています。

 

  1. アディポネクチンのがん抑制効果

東京大学の研究では、アディポネクチンのがん細胞に対する抑制効果についてラットの実験が行われ、がんの増殖が抑制される結果が得られています。

参考文献: Otake, S., Takeda, H., Suzuki, Y., Fukui, T., & Watanabe, S. (2005). Association of visceral fat accumulation and plasma adiponectin with colorectal adenoma: evidence from a cross-sectional study in Japan. American Journal of Gastroenterology, 100(4), 837-842.

アディポネクチンの低下が大腸腺腫と関連し、がんリスクに影響を与える可能性があることを示しています。

 

  1. アディポネクチンと長寿の関係

慶応大学の研究では、100歳以上の女性が若い女性に比べアディポネクチン量が多いことが確認され、長寿とアディポネクチンの関連が示唆されています。

参考文献: Arai, Y., et al. (2006). Adiponectin, metabolic syndrome, and healthy aging in very elderly Japanese women. Journals of Gerontology Series A: Biological Sciences and Medical Sciences, 61(8), 832-839.

アディポネクチンが高齢者の健康維持や長寿に寄与する可能性があることを示唆しています。

 

  1. レジスタントスターチと腸内環境改善

レジスタントスターチは腸内で発酵し、腸内細菌のバランスを整えることで腸内環境を改善する効果があります。

参考文献: Birt, D. F., Boylston, T., Hendrich, S., Jane, J. L., Hollis, J., Li, L., McClelland, J., Moore, S., Phillips, G. J., Rowe, D., Schalinske, K., Scott, M. P., & Whitley, E. M. (2013). Resistant starch: promise for improving human health. Advances in Nutrition, 4(6), 587-601.

レジスタントスターチが腸内細菌のエネルギー源として機能し、腸内フローラを改善することが述べられています。

 

  1. 食物繊維とアディポネクチン

食物繊維の摂取が腸内環境の改善を通じてアディポネクチン分泌を促進する可能性が示唆されています。

参考文献: Qi, L., et al. (2005). Dietary intake, plasma adiponectin, and risk of type 2 diabetes in women. Diabetes Care, 28(7), 1635-1641.

食物繊維を含む食品がアディポネクチン濃度に影響を与え、糖尿病リスクの低減に寄与する可能性が示されています。

 

これらの文献からもアディポネクチンの健康効果や腸内環境改善による間接的な影響、さらにレジスタントスターチが腸内フローラに与える良い影響についてのエビデンス(科学的裏付け)が確認できます。

 

 

 

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