2023年3月6日
レジスタントスターチとは
resistant starch / RS
レジスタント(抵抗力・耐性がある)スターチ(でん粉)
腸内環境を整えるには
自分のオナカに住んでいる腸内細菌の食事である
食物繊維摂取が必須ですが
食物繊維群には
レジスタントスターチ 、水溶性食物繊維
不溶性食物繊維、オリゴ糖、ネバネバ成分などの種類があり
非デンプン性の難消化性多糖類である食物繊維は
通常の野菜や大豆を意識して摂っていれば
不溶性食物繊維とオリゴ糖は摂れますが
水溶性食物繊維やネバネバ成分は
大麦や海藻、キノコを意識して摂る必要があります。
そして
デンプン性の難消化多糖類であるレジスタントスターチ
酪酸を一番産生する腸内環境に最も必要なでん粉は
現代において
非常に摂りにくい食物繊維群の種類になっております。
基本的にでん粉は、少しの温度で
難消化性でん粉(ベータでん粉)から
消化性でん粉(アルファでん粉)に組成が変わり
グルコース(ブドウ糖)になり、小腸で消化吸収されるため
大腸に届きにくいことが
現代人が足りていない
摂りにくい原因とされています。
そのことから「レジスタ」は湿熱処理を施しております。
~~レジスタントスターチの起源~~
レジスタントスターチの栄養・生理機能
https://www.jstage.jst.go.jp/article/cookeryscience/47/1/47_49/_pdf
1982年の文献によると、従来、摂取した各種のデンプンは小腸で完全に消化されるものと考えられてきたので、デンプンは単にエネルギー源としてのみ評価されてきた。しかし近年、デンプンの一部は消化されずに下部消化管(大腸)に運ばれることが明らかになり、それらはレジスタントスターチ(酵素抵抗性デンプン、resistant starch,RS)と命名された1)。
Cummings ら2)は、ヒトの大腸内容物を分析したところ、予想に反し最も大量に存在した炭水化物は食物繊維ではなく、RS(レジスタントスターチ)であったことを報告している。
この結果は、日常の生活を考えると食物繊維よりデンプンの方が、 大腸へ流入する難消化性成分としての比重が高いことを示している(表1)
上記表1、2から
食物繊維群でありながら、デンプンであるレジスタントスターチは、不溶性食物繊維や水溶性食物繊維、オリゴ糖などより、ヒトの大腸で腸内細菌により分解される物質供給量が群を抜いて多く、
そして食物繊維群の発酵で生じる短鎖脂肪酸(酢酸・プロピオン酸・酪酸)の割合においてもレジスタントスターチは、不溶性食物繊維や水溶性食物繊維、オリゴ糖など、酢酸の割合がとても多いものとは逆に上皮細胞(粘膜)に作用する酪酸産生の割合が圧倒的に多いことが分かります。
そのことからもレジスタントスターチは、
腸内環境を整える上で絶対に必要な食物繊維群の中で
一番重要なものであることがお分かりいただけると思います。
現在、世界中の研究機関から300本以上のエビデンス(論文)が出されておりますが、
そのほとんどの研究論文はトウモロコシ原料のハイアミロースコーンスターチからの
レジスタントスターチについての健康効果を研究対象にしたものです。
湿熱処理済とうもろこしレジスタントスターチ「レジスタ」ページ