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オナカだけをずっと真面目に考える「ONAKA研究カンパニー」腸内環境株式会社の研究所であり、ブランド名です。
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腸内環境を整えるためには、食物繊維群(レジスタントスターチ、水溶性・不溶性食物繊維、オリゴ糖)、ファイトケミカル(ポリフェノールなど)を意識して摂取し、正しい姿勢で適度な運動を行うことが大切です。

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歴史から見る「脚気・日露戦争と腸内環境」

2023年12月1日

棡原

 

歴史から見る「脚気・日露戦争と腸内環境」

 

森鴎外は、明治の文豪であり、本職は陸軍の軍医であった。

その彼が日露戦争中に大きなミスを犯し、多数の兵士が病死。

問題の病気は脚気でした。

 

現代では脚気になる人などほとんど聞きませんが、明治時代には不治の病として恐れられていました。手足のしびれや知覚障害などの症状が出て、重症になると心臓まひで死亡することも多く、その脚気の原因はビタミンB1、食物繊維不足であり、それらは精米して主食の白米にすると失われてしまうことが原因でした。

 

もちろん、当時の医学界では、その因果関係は知られておりません。当時は、副食から栄養を摂れないこともあり、白米(主食)のみであることも多く、現代のように副食で栄養を摂れる時代ではなかったことが原因とされています。

 

明治時代の日本では、欧米と比較し軍人の体格が貧弱であることから、栄養をつけるためという名目で食事には白米を支給しました。その結果、脚気患者が続出、明治16年には、遠洋航海中の軍艦で、378人の乗組員のうち150人が脚気になり23人が死亡する事件が発生、脚気が、まさに軍の存亡に関わる問題となりました。

 

海軍では「問題が食事にある」と仮説を立てて実験を行い、麦飯を食べさせれば脚気が発生しないことを突き止め、支給食を完全に改めました。

 

後の日清戦争において、陸軍で4000人が脚気で死亡したのに対し、食事対策を行った海軍での死者は僅か1人。
麦飯の効果が明らかとなったにもかかわらず、陸軍では医務局が麦飯の導入に反対したため、相変わらず脚気患者が発生し続けました。その反対論者の代表が森鴎外であったと言われております。
現場レベルでは麦飯を導入する部隊もありましたが、日露戦争が始まると、陸軍兵士の間では脚気が蔓延。しかし森鴎外は大麦の供給を認めませんでした。

 

日露戦争終結直前に、業を煮やした陸軍大臣が、森鴎外の頭越しに麦飯の支給を決定するに至りましたが、この戦争で、兵士5人に対して1人に相当する21万人の脚気患者が発生し、27800人が死亡したと言われています。

 

日露戦争全体での戦死者は47000人なので、その6割が脚気による病死。ちなみに海軍では脚気による死亡者は0であったそうです。

 

海軍で採用されていた医学は英国を模範としたもので、学理よりも臨床医学に重点を置くもので「脚気の原因は不明だが、とりあえず麦飯を食べてさえいれば発症しない」という事実を重視したものでした。

 

しかし、森鴎外を中心とする陸軍医務局の中心は帝大医学部出身者で、ドイツに留学した経歴のあるエリート医師ばかりであり、学理を重視する彼らは「原因も分からないのに麦飯を食えばよいなどというのは迷信にすぎない」と考えたと思われます。あくまで細菌説に固執する森鴎外は、1910年に鈴木梅太郎が「米ぬかから抽出したオリザニン(ビタミンB1)に脚気予防効果がある」との研究成果を発表した際にも、決して間違いを認めようとはせず、陸軍が麦飯導入に踏み切ったのは、森鴎外が軍医総監の職を辞してからのことだと言われております。

 

日露戦争しかり、また「江戸患い」「大坂腫れ」など、江戸や大坂(大阪)に行くと原因不明の病になる事なども食生活、白米が引き起こしたものと言われております。

 

玄米は、ぬかを取って白米になります、白米になることで、ぬか部分の栄養であるビタミン、ミネラル、食物繊維、ポリフェノールなどがほどんど取り除かれます。

 

そして大麦は、玄米と違い、ヌカの部分の不溶性食物繊維を取り除いても、白米の部分には、水溶性食物繊維(ベータグルカン)が多く残ります、よって普段の食材の中でも取りにくい水溶性食物繊維を摂るベストな主食であり、昔の人が、健康であったことも、幼少期に麦飯や重湯などを食して充分に食物繊維が摂れていたことが推測されます。

 

 

また昔は短命であったと言われておりますが、元々日本は農民が7割の農村国家で、当時は、医療が発達しておらず、乳幼児死亡率の高さ、疫病の蔓延で亡くなった方が多く、それを除外すれば農村の方は、長寿でありました。

 

基本的に武士や商人などは、白米を主とする食生活などから短命であったとされています。

 

昨今、肉ブームではありますが、動物性たんぱく質は、基本的に成長期には非常に必要であり、昔の日本人の体格が小さかったのは、動物性たんぱく質不足であったと言われており、戦後、欧米文化が来襲し、肉などを多く食するようになってから、子供の体格は大きくなりましたが、逆に中高年からの生活習慣病、癌や脳卒中、心筋梗塞などが爆発的に増え、その当時は、親より先に子供(中年)が亡くなる「逆さ仏」現象が起こりました、そのような背景から、成長期には、動物性たんぱく質を2、植物性たんぱく質を1、成長期を過ぎてからは、動物性たんぱく質を摂りすぎずに植物性たんぱく質を多く摂ることが重要と考えます。

 

特に食物繊維群(レジスタントスターチ、水溶性・不溶性食物繊維、オリゴ糖/穀物系、海草系、豆系、キノコ系)など、腸内環境を整える意味で一番重要であり、元々生まれた時から持っている腸内細菌の有用菌を増やすためにも、そして短鎖脂肪酸(酪酸、酢酸、プロピオン酸)を産生するためにも食物繊維の種類をバランスよく摂り、量も多めに摂ることが一丁目一番地になります。

 

現代の食事ではレジスタントスターチは摂りにくくなっておりますが、その他の食物繊維群は、この「まごわやさしい」をベースに摂ることをおススメしております。

 

 

 

 

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