2018年1月7日
日本の「和食」が平成25年12月、ユネスコ無形文化遺産に登録されて、近年、特に注目されています。
東北大学大学院農学研究科食品化学分野の都築毅(つづき つよし)准教授らが
1960年、1975年、1990年、2005年の日本食の厚生労働省「国民健康・栄養調査」や文部科学省「日本食品標準成分表」を参考にして平均的なメニューを作成。
調理したものを凍結乾燥・粉末化し、通常のえさに混合して8ヵ月間マウスに食べさせるという実験を当時、行っています。
結果は、昭和50年代の食事が一番健康に良いことが判明。
昭和50年の食事は、和食を中心とした一汁三菜~四菜(日本食の基本型)
繊維の多い根菜類や豆類の小鉢+汁物、主菜は高タンパクな魚をたっぷり、肉は具材の一つとして入っている程度であり、昭和50年ごろは現代ほどサラダが食卓に上がる機会が多くなかったらしく、サラダの代わりとしてよく食べられていたのは海藻の酢の物とのこと。
もちろん、酢はドレッシングよりも低カロリーで、海藻には豊富な食物繊維が入っています。
味噌汁やぬか漬けなどの発酵食品も多く食べており、食物繊維、有用菌で、腸内環境も整っていたことが考えられます。
現代の食生活における肉を多く食べる時代において、賛否両論ありますが、肉を食べて動物性たんぱく質を摂取することは良いことですが、やはり植物性たんぱく質や複合炭水化物、ビタミン、ミネラルをバランス良く取ることが必要で、特に食物繊維群やポリフェノール類を摂ることが重要であると思います。